●371 雲雀 ひばり 〇みどりのわかぐさしとねにしきて

 表題:雲雀
 読み:ひばり

 収録:(A)最新唱歌教科書 伴奏附 若狭萬次郎編 交響社 1928(S.3).4.13=初 ◎Copy=(K69)
    (B)最新唱歌教科書(伴奏附) 若狭萬次郎編 日本樂器製造大阪支社 1927(S.2).4.1=初 ◎[A3-15],Copy=(K86)

 記譜:単声(伴奏付き) ヘ短調→ヘ長調 2/4

 インチピット:ミミ|ファミミミ|ファミミド|ドシラソ|ラ

 曲:クルシュマン,カール・フリードリヒ(Curschmann, Karl Friedrich)(1805-1841)[ドイツ]
 詞:犬童球渓 ※1921(T.10)作詞

 ※春野の囁き(340)、春野の雲雀(342)と同一?


[詞] ※(A)最新唱歌教科書より

1.緑の若草しとねにしきて 霞のみ空を歌ひ舞ひつ
  のぼりて下りて一日(ひとひ)を送る そのかげ幽(かす)けき春野のひばり
  あゝあゝ雲の上のあゝあゝ星の世界(よ)の 天(あめ)なる不思議を探るかひばり
  あれあれ重なる雲居を分けつゝ 早やも其のかげ見えずなれど
  あはれ聲のみ空にのこる

2.重なる白雲(しらくも)翼に分けて のぼりしそのかげ見つつし居れば
  急ぎて落ちくるかげ勇ましく 其聲(そのこゑ)樂しき春野のひばり
  あゝあゝ雲の上のあゝあゝ星の世界(よ)の 不思議を探りて歸るひばり
  あれあれ見るまに向ひの丘なる 茂る小藪に見えずなれど
  あはれ聲のみ空に聞ゆ
  とくとく語れや天の不思議


(C) Kyukei Kinenkan 2024